台風が近づいて来ている台上かなと、心配してましたが、
思いのほかの好天、いやー暑い一日となりました。
下見では、朝、早目に出かけ
台風前の雨に備えて、彼方此方と巡り開花状態を確認してみました。
おかげで朝露を一杯抱えた植物に出会うこと出来ました。
ナンバンハコベ「ナデシコ科」
日本の各地をはじめ朝鮮半島や中国、アムール、サハリンに分布しています。
山野に生え、茎は細くてつる状にのび、多くの枝を出して樹木などに
絡みつきます。葉は卵形で対生します。6月から10月ごろ、
特徴のある花を咲かせます。萼は半球形で、
果期には反り返って皿状になります。ナンバンと名前がついていますが、
花のかたちが外国風のいう意味だけで、在来種です。
カラスウリ雄花 カラスウリ雌花
カラスウリ「ウリ科」
夏の夜に、花弁の縁が糸状に長く伸びる花を咲かせます。
この複雑な花弁は、蕾の時にはきれいに折りたたまれているのですが、
時が訪れると一糸乱れずに展開していき、短時間で完全に開ききります
雄花だけを付ける雄株と雌花だけを付ける雌株があり、
そのレースの精密さ美しさには、夜開花するため中々出会えません
コミカンソウ「トウダイグサ科」
花期は7〜10月
雌雄同株で、枝の先端のほうの葉腋に雄花、
基部から3/4くらいの葉腋には雌花が付く。いずれも黄緑色、
花被片は6枚。雌花は花の後、
しわがあって赤褐色の平たい球形のさく果になる。
野に咲く朝顔
マルバアメリカアサガオ ホシアサガオ マメアサガオ
マルバアメリカアサガオ「ヒルガオ科」
アメリカ原産
穀物種子に混じって渡来したと推測される帰化アサガオ類だそうで、
観賞用としては当然”フツウ”のアサガオの方が美しいですが、田の縁に
ブルーの鮮やかさが目を引きます。
ホシアサガオ「ヒルガオ科」
熱帯アメリカ原産で道端や河川などに生える
つる性一年草で第二次大戦後に帰化した帰化植物。
葉腋から花柄をだし、2cm程の淡紫色の漏斗形の花を数個つける。
葉は互生、葉身は卵円形から心形または3裂。
最近では近くでは一か所のみ繁殖
ピンクの可愛いアサガオです。
マメアサガオ「ヒルガオ科」
道端や空き地に自生するつる性の多年草で帰化植物。
5角形の花を咲かせる。葉は互生し、葉身は広卵形で先がとがる。
小さな小さなアサガオです。アメリカイヌホウズキの花と
比べてみました。
下調べ報告・写真:森
キュシュウコゴメグサ
葉 萼
キュウシュウコゴメグサ「ゴマノハグサ科」
高さ15〜25cmと小さく、葉は対生、片側3〜4個の鋭いギザギザが3〜
4個、萼は上下左右に等しい深さに4裂する。
他所で観察するコゴメグサに比べ弱々しく
か細いので葉と萼を調べてみましたが
栄養分に少ないガレ場に育つ所為のようです。
スイラン ケチヂミザサ
スイラン「キク科」
外側の総苞片が細長く尖る。花柄は3.5〜10cmと長く
色も濃い黄色で、マンシュウスイランとの違いははっきりしています。
ケチヂミザサ「イネ科」
どの葉にも横に波打った”しわ”がある。
これを織物の”縮み”に見立てて付いた名前の様です。
本種は毛が多く太い芒があるので「ケチヂミザサ」です。
横枝にぶら下がる形で小穂「花に相当する」小穂には長い刺(芒という)
小穂の先に小さな毛バタキが2本あるこれが雌蕊の一部で花粉を受け止める
器官です。雄蕊は柄が横別れし、花粉を伸ばす役目。
小穂が果期になると長い芒から粘液を出して人や動物について移動する。
ヒキオコシ「シソ科」
弘法大使が倒れていた修験者に、この絞りじるを
飲ませると元気になったという伝説による命名のようです。
可愛い小さな花はまるでクリオネ風
私たちは”クリオネさん”と呼んで風に揺れる姿を愛しんでいます
キヅタ「ウコギ科」
花のつく枝では菱形状卵形の切り込みのない葉を付け、
枝先の軸は枝を分け、軸枝先に多数の黄緑色の花を球状に付く
長い蕊を精一杯伸ばして花粉を受けようとする
姿が可愛いです 写真も精密ですね
秋を知らせてくれるはなです。
ヒヨドリジョウゴ「ナス科」
5列に深く切れ込み、反転(反り返る)が、合弁花なのです。
茎や柄に毛があり 葉にも切れ込みが
あるので分かりやすい 秋深まる頃
赤く変身、紅葉を告げます。
写真:桃坂
初見の花
キバナハタザオかと思いましたが
葉の様子がすこし違う様に感じます
何方かご存知の方はおしえてください。
ジイソプ「キキョウ科」 和名ツルニンジン
根がオタネニンジンに似て、蔓性であることから。
ジイソブは、バアソブの対、花の内側の文様を、
老人のそばかすに擬えて。
參(シン,shen1)の字は、転じては(オタネニンジン
(朝鮮ニンジン、高句麗ニンジン)をさす。)のように
食用・薬用にする太い根を持つ植物(その根)を言うそうです。
イヌホウズキ
イヌホウズキ実 (参考) イヌホウズキ葉
イヌホウズキ「ナス科」 花期は7〜10月
原産地南アメリカの帰化植物。
オオイヌホオズキかと思いましたが、
花は散状(一点から)に4〜7個程度つくが、
花が多いと一点からはずれて花がつく。
実に照りが少ないなど一地点が多いのですが
葉にへこみがあるのでイヌホウズキとしました。
アメリカイヌホウズキ、テルミノイヌホウズキに押されて
注意して見てなかったのですが
昨年からこの種を確認しています。
いよいよ仙人の登場です。
センニンソウ「キンポウゲ科」
夏の白い花がこの様に変化するのです。
もう少しすると毛がのびて仙人の白髪頭らしくなって来ますよ。
撮影:釘宮
観念に捉われず注意深く周囲を見回すと、
今回も遅い、遅れていると言われながら
新発見など沢山の花を観察できます。
花たちが子孫を残すための
最終期の活躍を観察することが出来ました。
うれしいニュース
体調を壊して長くお休みしていた方が復帰
元気な姿を見せてくれました。
美味しいおまんじゅうをありがとうございました。
Iご夫妻も、大分回復そろそろ復帰できそうと
メールを頂き喜んでいます。
自然のパワーの中で、花たちの元気を感じながら歩くこと
楽しみを同じくする人と、同じお弁当を頂きながら
語らう時間を大切にして行きたいと想います。
次回野草勉強会
2012年10月10日(水曜日)
平尾台自然の郷 花工房
午前9:30分発
お間違いの無いようお出で下さい。