長かった雨季が去り、仲秋の名月の騒ぎの中、少し蒸し暑く
昨夜の疲れを残しながら、緩やかな草原を歩きを楽しみました。
下見では
コガンピ「ジンチョウゲ科」
和名の由来は和紙の原料となるガンピに似ていて
小さいことから。別名はガンピのように和紙の原料とならないため
イヌガンピと呼ばれた。コガンピは台湾にあるとされているが、
Flora of Chinaでは、台湾には記録がないとされ、
日本固有種の可能性が高い。平尾台周辺では初めて見る事が出来ました。
アイナエ【マチン科」
一年草で、日当たりの良い暖地の低湿原に生える。
茎は短く直立し,下部には卵型か長楕円型の葉が
2〜4対着く。葉には3本の脈があり,基部がやや急に
細くなっている。1〜3本花茎を伸ばし,3-15個の白色の花を咲かせる。
タヌキマメ「マメ科」学名:Crotalaria sessiliflora
マメ科のなかでも国内では、このように直立する総状花序を持ち、
鮮やかな青紫色の蝶形花を開花するものはなく、とても愛嬌のある花。
珍しさのあまり探し回り、踏み荒らしの対象となり平尾台では絶滅寸前
ホドイモ「マメ科」
緑黄色の変わった形のおしゃれな花を付ける。
サイヨウシャジン「キキョウ科」
細葉・細腰とも辞書により書き方が異なるが
細い葉と言うのは当てはまらない様に思うこれほど葉の形が
変化する花も珍しく広い葉が多々ある。
フジカンゾウ(藤甘草)「マメ科」
フジカンゾウは5〜7枚の小葉からなる「奇数羽状複葉」、
ヌスビトハギは3枚の小葉からなる「三出複葉」です。
大きく艶やかな花で違いは歴然としています。
ヤマニガナ「キク科」
チョウセンヤマニガナとヤマニガナの違いは
種を見ないと不明です。
沢山の花を観察出来ましたが、登山道の荒れている事
長雨の為草刈も出来ていない所為でしょう。
今回の観察では、
クワクサ「クワ科」
一年草。茎は直立し、細毛があり、しばしば分枝する。葉は有柄、卵形で、鈍鋸歯縁で、毛がある。
花は小型、淡緑色に紫色を帯びることがある。
私も花で〜す。見てください。
ミソナオシ「マメ科」
ミソナオシは和名で、由来は「みそ直し」。
昔は葉や茎をみそおけの中に入れて味が落ちるのを防いだり、
みそにわいたウジ虫を殺したりする際に使われたという。
何時も草刈りに刈られていて、花も実もみる事が出来たのは
久しぶりでした。
スズメウリ(雀瓜)ウリ科スズメウリ属
水辺や平地のやや湿ったところに生える。時につるの先が地下に潜って越冬する。
雌雄同株。雌花、雄花ともに葉腋に単生するが、枝先では時に雄花が総状につくこともある。
一昨年の堰堤へやはり開花していました。
編集:写真 森
体調が悪くて前回はお休みの彼女が頑張りました。
ガガイモとハナムグリ「キョウチクトウ科」
茎は切ると白色の乳液が出る。
葉腋に総状花序とつけ、星型で内部が淡紫色の花を十数花つける。
ガガイモ科だったと想うのですが、キョウチクトウ科に変わっていました。
メハジキ(シソ科メハジキ属:越年草)
和名:目弾き/別名:益母草(やくもそう)の漢名は、母の益になる薬草という意味があり、
中国では古くから婦人薬として利用されてきたものです。
目を突っ張って遊んでいた事を思い出します。
イヌハギ「マメ科」
ハギに比べて花が目立たず、役に立たないということで
『イヌ』がついた。海岸や砂地を好むと辞書にありますが当地では
草原に生えています。
コミカンソウ「トウダイグサ科」
耕地や道ばたに生える1年草。雑草として嫌がられる存在ですが
花と実の可愛さについ一生懸命写してしまいます。
撮影:松島
最近、熱心に撮影されています。
ツルボ「ユリ科」クサスギカズラ科に変わる。
地下に鱗茎と呼ばれる丸い玉を持っている。強い繁殖力のため
雑草として嫌われるが、鱗茎にはたくさんのデンプンを含み
食べられる山野草であり、いわゆる救荒植物といえる。
ツルマメ(蔓豆)マメ科ダイズ属ダイズの原種とされる。
茎には下向きの粗い毛がある。葉は3小葉からなり、両面とも毛がある。
小さな淡紫色可愛い花を付けます。
キツネノマゴ(狐の孫)キツネノマゴ科
名前の由来について、小さな花を密集させた
穂状(すいじょう)花序(かじょ)をキツネの尻尾に見立てたようです。
白花と淡紫色の二色あるのです。
撮影:吉松
今月出会った蝶
ミスジチョウ ダイミョウセセリ ハグルマトモエ アカタテハ♂
今月も精密写真の様な美しい写真です。
ミソハギ「ミソハギ科」
"和名の「ミソハギ」由来はミソギハギ(禊萩)で、水を含ませて仏前の供物に水をかけたことから。
またお盆の頃にさくので盆花(ボンバナ)ともいわれています。
雄蕊が倒れ、下から雌蕊が現れ、その周りに黄色い装飾花が見えています。
ミツバグサ「セリ科」
日本では九州にだけ分布する。草原に良好な生育地が多いが,生育地一帯の
植生遷移の進行や人工草地改変などによる環境変化で,生育地の消滅が懸念される。
現在では少し暗めの湿った登山道に良く見られる。
ヒナギキョウ「キキョウ科」
葉は、へら形〜倒披針形で、ふちには波状の鈍い鋸歯がある。
花は青紫色で長さ5〜8mmの5深裂した漏斗状鐘形の花を1個ずつ上向きに咲かせる。
受粉を済ませると小さな穂状になって飛んで行くようです。
ヤブマメ「マメ科」
紫色の花が鮮やかに秋の訪れを知らせているようです。
ヤブラン「ユリ科」クサスギカズラ科に変わったのですね
ラン科ではなくユリ科。林下の一部に生える
多年草で根の一部にふくらみがある。
ヒキオコシヒキオコシ(引起こし)シソ科ヤマハッカ属
別名:エンメイソウ(延命草)死にそうな人でも引き起こすと聞いたことが
あります。強い苦みを言っているのでしょうか?
ミゾソバ「タデ科」
花は紅紫色。密線をもつ虫媒花。
通常の花のほかに茎の下部から細い枝を地中に伸ばして閉鎖花をつける。
撮影:桃坂
今年の秋も実り多い花観察が出来そうです。
野草勉強会が始まって11年目第1回目の参加者は誰も居なくなりとても寂しい
想いをしております。体調を壊して山歩きが出来なくなった方が多く健康であること、
負けない事の大切さを身を持って感じています。何をおいても歩ける毎日を心がけて行きましょう。
次回観察会9/26日(金曜日)
平尾台自然の郷 花工房9:30分発
お間違いの無いようご参加ください。森