暖かだった3月に比べ低温予報の出るこの頃ですが
ポカポカ陽気に早く頭を伸ばし始めた花たちは留まることが出来ない。
丁度満開の翁さん静さんを観察することにしました。
下見では
「ナガバノタチツボスミレ」 「リュウキュウコザクラ」 「ノジスミレ」
里山に咲く代表的な菫さん達
ナガバノタチツボスミレ
林縁などにもっとも普通に見られる種類で、早春から花をつけます。
花弁の間に隙間が目立つことが特徴のひとつです。春早い時期にもう茎を伸ばして
いることが多いのでよい区別点になります。また、葉は初めは楕円形ですが成長と共に葉が
長くなり長楕円形と変化していきます。
ノジスミレ
これらに似ていますが、花色がやや曇ったような紫色でスミレや
アカネスミレよりもやや淡いことと、葉が立ち上がらずに地上に沿って広がってい
ることが多く花も平開しているように見えるので、見た印象がベタッとしているこ
とで区別できます。
センボンヤリ
日差しが強まると共に
もう枯れてしまったのかと思っていた花たちが
だんだん勢いを増してきます。
中々面白い写真です。
ヒトリシズカ 千両(せんりょう)科。
学名 Chloranthus japonicus Chloranthus :
センリョウ属 japonicus : 日本の
Chloranthus(クロランサス)は ギリシャ語の「chloros(黄緑)+ anthos(花)」
別名 「吉野御前」(よしのごぜん) 「眉掃草」(まゆはきそう) ”ブラシ”で眉を掃く♪等があります。
白い花のように見える部分は雄しべの花糸の集まり。
花は花弁も萼片もなく、緑色の子房の先に薄黄緑色の柱頭があり、
子房の横腹に1個の雄しべがくっついている。
雄しべは3分岐し、中央の花糸には葯がなく、葯は外側2本の花糸の基部に下向きにつき、黄色。
花糸は白色で長さ3〜5mm。
ヒロハハナヤスリ「ハナヤスリ科」
栄養葉一枚に数本の根を持つのが基本的な植物体で、成長するにつれて葉の基部に
ある柄の部分(担葉体)から、より大きな葉を出す。葉が出る時に、
蕨巻状でないのもシダ類では異例である。
ヤスリだけが飛び出した珍しい写真を撮られました。
撮影:釘宮
モモの花
石灰岩地に咲く桃の花、食用の桃の原種では無いかと
言われています。
何時咲いたのでしょう。岩陰にひっそりとさいていました。
シロバナタンポポ(白花蒲公英)
学名: Taraxacum albidum)とはキク科タンポポ属の一種で多年生植物。
本種は日本在来種であり、本州関東以西、四国、九州に分布し、西の方ほど多い。 北限は定かではないが、
北海道松前町龍雲院の境内で確認されている。
撮影:吉松
シュンラン「ラン科」
ヒメハギ オキナグサ ニオイタチツボスミレ
ヒメハギ「ヒメハギ科」
花は両性で左右相称。がくおよび花弁は普通各5枚、内側のがく2枚が花弁状になるものが多い。
花弁は下3枚が合生して舟形になるものが多く、上2枚が小さい(またはない)。
雄蕊は多くは8本、子房は上位2室で?果または核果を作る。
種子には附属体(カルンクラ)がありアリがこれを好んで種子を運ぶ。
ニオイタチツボスミレ「スミレ科」
花色は濃紅紫色で、草姿もタチツボスミレに似ていますが、
花弁が丸く花弁がそれぞれ重なっていること、花の中心が白く抜けたように
なっていること、僅かに芳香があることで区別できます。
撮影:山中
花を観察してるうちその不思議な生態に触れ何だろうと、カメラに写しもっと観察したい
と言う欲望にかられ撮影するようになりましたが、個性的な姿を網膜に留めきれず
被写体としての美しさに魅かれ、どの様にすれば
その可憐さ、不思議さを表現できるか葛藤の日々が続きます。
山頂付近に居る間昼食時もポカポカ日より
帰路に着くと谷合を強風が吹き飛ばされそうでした。
皆さん元気で無事
久しぶりにお会いした石田夫妻も元気そうで、
一安心。
早い開花のためか花株は例年より小さいのですが
寒さに耐えて咲く花たちの懸命さに感動の観察会でした。
次回観察会
4/26日(金曜日)9:30分発
お忘れの無い様おいで下さい。